相続登記の流れとは?まずは全体像を知りましょう

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相続登記とは、亡くなった方が所有していた土地や建物などの不動産の名義を相続人へ変更する手続きです。
令和6年4月から相続登記が義務化されたことで、「相続登記をしなければいけない」と聞いた方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に何から始めればよいのか分からないという方も少なくありません。
相続登記は単純な名義変更ではなく、いくつかの手順を経て進めていきます。
また、相続登記には大きく分けて3つのルートがあります。
この記事では、相続登記の細かい手続きではなく、まずは全体の流れを分かりやすく解説します。

相続登記のゴールは名義変更

まず知っていただきたいのは、相続登記のゴールです。
相続登記の目的は、
「亡くなった方名義の不動産を相続人名義へ変更すること」
です。
例えば、お父様名義のご実家がある場合、お父様がお亡くなりになっても自動的に名義は変わりません。
登記簿上の所有者は亡くなった後もお父様のままです。
そこで相続登記を行い、相続人の名義へ変更します。
相続登記は、この名義変更を実現するための手続きなのです。

富士登山と同じでルートはいくつかある

富士山には複数の登山ルートがあります。
吉田ルートもあれば、須走ルートや御殿場ルートもあります。
どのルートを通るかは違いますが、目指す場所は同じです。
山頂です。
相続登記も同じです。
手続きの進め方には複数のルートがありますが、最終的なゴールは同じです。
亡くなった方の名義を相続人の名義へ変更することです。

相続登記の前に共通して行うこと

相続登記には複数のルートがありますが、最初に行うことはほぼ共通しています。
まずは遺言書の有無を確認します。
次に戸籍を集めて相続人を確認します。
さらに不動産の内容を確認します。
つまり、
・遺言書の確認
・戸籍収集
・相続人の確認
・不動産の確認
は、多くのケースで共通して行う作業です。
その後、状況に応じてルートが分かれていきます。

まず確認するのは遺言書

相続登記の相談を受ける際、最初に確認することの一つが遺言書です。
なぜなら、亡くなった方の意思が残されているのは遺言書だけだからです。
例えば、
「自宅は長男に相続させる」
という遺言書があれば、亡くなった方がどのように財産を承継させたいと考えていたのかが分かります。
そのため、相続手続きではまず遺言書の有無を確認します。

相続登記には3つのルートがある

相続登記の流れは大きく分けると3つです。

1. 遺言書ルート

遺言書がある場合のルートです。
亡くなった方の意思が遺言書に記載されているため、その内容に従って手続きを進めます。
流れとしては、
遺言書の確認

必要書類の収集

相続登記

名義変更完了
となります。

2. 遺産分割協議ルート

遺言書がない場合に最も多いルートです。
相続人全員で話し合いを行い、誰が不動産を相続するのかを決めます。
流れとしては、
戸籍収集

相続人の確認

遺産分割協議

遺産分割協議書の作成

相続登記

名義変更完了
となります。
実際の相続登記では、このルートが多く利用されています。

3. 法定相続ルート

遺言書がなく、遺産分割協議も行わずに登記をする方法です。
法律で定められた相続割合に従って登記を行います。
流れとしては、
戸籍収集

相続人の確認

法定相続分による登記

名義変更完了
となります。

相続登記の全体図

相続登記全体の流れを簡単にまとめると次のようになります。
亡くなる

遺言書を確認する

戸籍を集める

相続人を確認する

不動産を確認する

相続登記のルートを決める
・遺言書ルート
・遺産分割協議ルート
・法定相続ルート

相続登記を申請する

名義変更完了

まずは全体像を理解しましょう

相続登記というと、戸籍集めや書類作成など細かい作業に目が向きがちです。
しかし、まず大切なのは全体像を理解することです。
相続登記のゴールは名義変更です。
そして、そのゴールへ向かう道には大きく3つのルートがあります。
どのルートを利用するかによって必要な手続きは変わりますが、最終的な目的は同じです。
まずは相続登記の全体像を理解し、ご自身がどのルートに当てはまるのかを確認するところから始めましょう。